ロードレーサーの乗り方
「ロード買っちゃったっ。(^-^) でも。。。(-。-;」
自転車店通いの末、よーやく購入したロード。でも、やっぱりママチャリやMTBとは勝手が違う。。。ここではロード買った後に、だれもが遭遇する(であろう)ロードレーサーに乗った際の問題点についてまとめてみます。
ハンドルが遠いっ
一番最初に遭遇するのが、適正なポジションとして自転車店に調整いただいたハンドルがやけに「遠い。。。」という感覚。
「ホントにこれが適正なのぉ?」とちょっと疑うことにも。。。
実はこれ、自転車は適正でも、乗っているヒトの「乗り方」が適正でないために起こることなのデス。初めてのロード。。。仕方ないことですよネ。ハンドルが遠く感じる具体的な原因の一つは、高速走行を維持するためにママチャリやMTBより低いポジションを取る様になっているロードの特徴に慣れていないからです。
ということで、自分の乗り方が適正になる(ロードに乗り慣れる)までは、ハンドルのポジションを高くする次のような暫定的な処置をとることをオススメします。
■ ステムを転地逆付けにする
ステムとはハンドルを取り付けている部品のこと。この部品の長さや取付け角度によって、ハンドルの遠さや高さやが決まってきます。そこで 「ハンドルが遠いナァ。。。」 というお悩みを解消するためによく取られるのが、ステムを転地逆付けにしてハンドルの位置を高くするという方法です。
ステムから一度ハンドルを外し、さらにステムを取り付けているネジを緩めて上下逆付けにして、再度ハンドルを取り付けると、ハンドルの位置が高くなっていることが分かると思います。
これでポジションはリラックスしたものに。。。また、ステムによっては取り付け角度を調整できるものもあります。
■ ドロップハンドルの取り付け角度をあおり気味にする
ステムの逆付けでも「ツライ。。。」という場合は、ドロップハンドルの取り付け角度を上向きにしてみるのも効果的です。ドロップハンドルはブレーキブラケットを握るポジションが基本になりますが、このブラケットがより高い位置にあれば、ポジションはリラックスしたものになります
但し、ブラケットの位置を極端に高くすると、ドロップハンドルの下(下ハン)を握った時にブレーキレバーが遠くなり指を掛けづらくなりますので、上向きにする角度はほどほどに。。。
止まらないっ
ママチャリやMTBとはシステムが大きく異なるものの一つが、ドロップハンドルのブレーキ。ブラケットを持ってブレーキングすると、ママチャリやMTBに比べて
「止まらないっ (>o<;」という感覚があると思います。実際、長期間ロードから離れて久々に乗ったりすると、ブレーキングに握力が必要なため、翌日は腕が筋肉痛。。。なんてことも。
解決策としては、ブレーキシューが色々出ていますので、それらを試してみる、ということがあります。制動性はもちろん、ブレーキングのタッチ感も製品によって様々。好みのものを見つけることができると思いますヨ。ブレーキシューの値段も様々。注意点としては、安くてもしっかり制動力のある製品はありますが、「安いから。。。」ということだけで止まらない製品はチョイスしないことっ。
そして何より安全運転っ。ママチャリやMTBに比べて軽快に走れるロード。それだけスピードも出る訳ですから、事故に繋がるリスクも高くなることをしっかり認識して走ってくださいネ。
ブレーキレバーが遠いっ
ロードレーサーのドロップハンドルでは、ハンドルの形状や取り付け角度によって、ブレーキレバーまでの距離が変わります。これは特に手の小さい方 (女性など) には悩みどころ。
一般的にハンドル形状は、アナトミックハンドル(ブラケット上面やドロップ部分が直線的なため、ブラケットを握ることが多いヒトや手の大きなヒトには扱いやすい)よりも、丸ハンドル(その名称の通りドロップ部分が曲線)の方が、下ハンドルを握った時にブレーキレバーが近くなり、下りでも安心して低いポジションをとれます。
ハンドルの取り付け角度も重要。あおり気味(上向き)に取り付けると、リラックスしたポジションを取りやすくなり、ブラケットを握った際のブレーキングも容易になります。しかし、下ハンドルを握った際にはブレーキレバーの距離が遠くなりますので、極端に上向きに取り付けるのはオススメできません。
一方、ハンドル角度を下向きに取り付けると、上向きにした場合とは逆の状況に(ブラケットは握りにくくなるが、下ハンは握りやすい)。。。ドロップハンドルに慣れない内は、どうしても上向きにハンドルを取り付けたくなりますが、慣れてきたらノーマルポジションにしてあげた方が、いろいろなポジションを取っても無理なくブレーキングできます。
お尻が痛いっ
ロードに限らず、自転車初心者には共通の大問題。特にロードの場合は、くっついているサドルがレーシーな細身のサドルであることが多いこともあり、乗り慣れていないとテキ面にお尻にきます。
解決策としてはちょっとかっこ悪いケド、ママチャリの様な「ぽてっ」とした形状のサドルに交換することが考えられます。
また、ロードは様々なハンドル位置を握れるので、ポジションを変えやすい。。。さらに、ブラケットを握っていると、スムースにダンシングに移行できると思います。これらポジションの変更と適度なダンシングによって、お尻の特定部位にだけ負荷がかかるのを軽減できます。
自転車は一般的に、慣れてくるとサドルにどっかりと座る乗り方から、ペダル、ハンドルに加重を分散して効率よく推進力を得る乗り方に自然に変わっていきます。そうなればこっちのものっ。細身のサドルでもさほど尻痛に悩まされることはなくなってきますヨ。
雨の日のライディング
雨の日の自転車のブレーキは効かないもの。ロードの場合、ドライな状態でも前述の通りブレーキはMTBより効かないですが(あまり効きすぎるとタイヤロックして危険っ)、雨の日はさらにブレーキが効きません。
また、雨の日に歩道を走ると、歩道の路面状態(つるつるした石畳など)によってはスリップすることが多い。。。MTBやママチャリで走っている感覚で走ると確実に滑って落車しますので注意っ。
これらは自分で体験して、どの辺が限界なのか。。。ということを体で覚えるしかありません。雨の日は慎重すぎるぐらいのライディングが必要になることを頭に入れてくださいネ。